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釣行記 2009年 11月23日 月曜日
神奈川県 大津
大津港 ボートでアジ・イナダ狙い


勤労感謝の日、誰にも感謝してもらえてない感も否めず、
いっそ自分で感謝してしまおうと、神奈川県の大津へボート釣行しました。

狙いはアジとイナダです。

時期からして沿岸のイナダは最終戦になりそうなので、なんとか一本獲りたいところです。

今年はずっとアジが不調だったような気がしますが、このところ好釣の日も結構あるようで、
期待に胸を膨らませての釣行です。


当日の潮回りは・・
9:30の満潮から14:40まで下げる小潮です。

今回お世話になるのは三浦半島大津港の石田丸さんが併営している石田ボートです。


6:20頃 大津港に着くと風が強めです。
海面には仔ウサギが跳ねている状態でした。
心配になって大女将に

「今日はボート出ますか?」

とたずねると・・

「今日は大丈夫よ! 昨日はダメだったけどね」

との返事。

昨日ダメだったのか・・

実はその「昨日」にあたる日、ワッキーさんとここへ同行する予定でした。
ところが天気予報がかなり微妙だったので、悩みに悩んだ末に釣行を取り止めていたのでした。

自宅から大津港まで2時間以上かかる私は、当日の状況を問い合わせてから出かけたのでは
到底間に合わず、いつも見切り発車状態なのです。
結果的に判断が正しかったことを知り、なんとなく安心します。

仕切り直しとなりましたが、ワッキーさんは都合が悪く、単独釣行となりました。


7:00出艇。
目指すは500メートル程沖のポイントです。

漕ぎ出すと、思ったより波・風が無く、スイスイ進みます。
気温も程よく、300〜400メートル程漕ぐと汗ばんできました。

前日ボートが出なかったこともあってか、かなりの数のボートが出ていて、
皆さんボート店でポイント情報を収集したらしく、たちまち大船団ができていました。


これだけの船団でコマセを振ったら付近のアジは全部寄って来そうです。
そう考えるとこの辺でアンカーを下ろしたいという誘惑に駆られますが、
そこはスルーしてさらに100メートル程沖を目指します。

30分程かかって目的の場所へ到着。
ほぼ貸切状態です。


選んだのはヒト型の浮標が2つあるところです。
前週ワッキーさんが好釣を味わった一人サーファーの近くです。


大津港 ボートポイント
海の上に二人立っています

とりあえず水深を確かめます。
と言っても魚探も目印付きのラインも無いので、錘が沈下・着底する感じから
大体の水深を判断します。
いい加減な測定方法ですが、25メートル以上はありそうです。

この日は深め狙いと決めていたので、その場所にアンカーを打ち、実釣開始です。

あらかじめ粗く砕いておいたアミコマセをロケット型のコマセカゴに充填して1回目・・

「最初はコマセ振りで魚を寄せよう」

と思っていたのにいきなりアタリです。

ウッシッシ・・とばかりに巻き上げますが、これは空振り。

すぐに2回目を落とします。

「コンコンコン・・」
ちょうど下に寄っているところだったようで、すぐに来ました。
1回目は空振りだったため、スーっと竿を上げて付いているか確認してみます。

今度は乗ったようです。
小気味良い生命感が伝わります。
上がって来たのは20センチ程のレギュラーサイズのアジ。
久々のご対面です。

2回落として2回アタリですから、幸先良いスタートです。
いや、良過ぎです。

2本目の竿の準備は止めておき、このチャンスに乗っかります。


3回目・・
仕掛けを下ろして数回コマセを振ったら即アタリです。
これで実釣開始から3連続です。
巻き上げにかかると生命感がやや鈍く、重みがあります。

「一荷か・・」

手に伝わる一荷の感触に胸踊らせ、20メートル余りを一気に巻き上げると・・
いました! レギュラーサイズ2匹です。

3連続バイトで3回目には一荷。
ラッシュの到来を確信し、恐らくそう長くは続かないこのチャンスを無駄にしないように
手返し本位モードに切り替えます。

余計なことはせず、仕掛けを少しでも早く落とすことに専念すると、すぐにアタリが出ます。
次も・・
その次も・・

このラッシュの中で錘も20号から30号にチェンジしました。
沈下スピードを速くするのが狙いです。
特に急いでいるときはバックラッシュ防止にも効果があり、
その安心感からも手返しを助けます。

さらにコマセカゴもロケット型からネット式に交換。
これで手返しがMAXになりました。
交換作業で10秒程ロスしましたが、すぐに取り戻せ、黒字に転じていきます。


ラッシュは続きます。
落とし込む度、10秒も経たないうちに巻き上げるという忙しさに!!


あっと言う間に30匹程度になり、お土産完成!


大津港 ボートの釣果 アジ大漁
あっと言う間に大漁!

以降はスカリを用意して小振りのアジを活かしてキープ。
ワラサ・スズキでも狙ってみようという魂胆です。

徐々に勢いは衰えながらもラッシュは1時間以上続き、途中6本針にパーフェクト掛けもあり、
60匹は超えただろうというところで終息しました。
こんな大釣りは初めてです。


こうなると欲しくなるのはイナダです。

アジの仕掛けを片付け、以下の三本立てで再スタートすることにしました。
@タコベイト仕様のイナダ専用仕掛け
A胴付3本針仕掛けにオキアミの刺しエサ
Bアジの泳がせ仕掛け


オキアミには頻繁にアタリがありますが乗って来ません。
泳がせは時折活アジが暴れている反応がありますが、まったくノー感じです。
イナダの仕掛けを打ち直すことで混沌とした時間帯の退屈感をしのぎます。


大津港 ボート釣行 イナダ仕掛
なんとなくイナダが釣れそう・・ って書いてあるじゃん

昼近くまで音なし状態が続きました。

「早上がりしてアジを料理しようか・・」

などと思い始めていたこ頃、オキアミにアタリです。
ラインがすぐにフケました。
サバです。

他に投入してある仕掛けをダメにしないように強引に巻き上げると、自船から遠ざかるように
走ってくれました。
おりこうさんです。

サバもおいしくなっているので、取り込んでから即シメしてクーラーへ。
36センチくらいでした。


これを機に異魚種のラッシュが始まりました。


次は・・
期待していたイナダ仕掛けに強烈なアタリです。
タイミングからしてサバかな・・と思うも束の間、下へグイグイと突っ込むのはイナダ特有の引き。

かなりご無沙汰のこの引きに大興奮です。
いつもは掛けてから獲れるか心配になるのですが、今回は専用仕掛けでハリスは極太。
安心のヤリトリで上がって来たのは思った通り、うれしいイナダでした。
もちろん40アップです。


次です。

今度はオキアミにアタリ。
イナダと同じように下へ突っ込みますが、トルクはイナダ程ではありません。

ワカシかな? と思いましたが、これがなんと36センチくらいの巨アジでした!

オールスター勢揃いです!!


13:00を前にしてかなりの満腹感です。

「もういいかなぁ・・」

と、少しずつ片付けを始めた頃、オキアミにまたアタリです。
巨アジ2本目か?
と思って巻き上げると、なんとなく様子が違います。

少しずつ白い魚影が浮かび上がって来ます。

「おぉーっ イシモチだぁ!」

この日最後の獲物は35センチ近いイシモチでした。

これの前にオキアミに掛かったイワシを含め、「五目達成」というオプションまで付いて、
久々に型・質・数ともに申し分ない釣行となりました。

13:00チョイ過ぎ、まだ帰港する人の無い航程に就きました。


大津港 ボート釣行 イナダ アジ イシモチ サバ
クーラー満タンで早上がり

帰着するとお約束、女将さんの出口調査です。
注目のコメントは・・

「アジ70、他イナダ、イシモチ、サバ」

言い切りました!

知っている人もいるかと思いますが、かつて「アジ24」なのに「アジ30」と言って、
当日の竿頭として石田丸さんのホームページに載ってしまったことがあるのです。

「アジ70・・」

またやっちゃったかな・・
と思いつつ、2010年の特製カレンダーまでいただき、14:00過ぎに帰途に就くのでした。

それにしても・・
クーラを覗き込む女将さんは「アジ70」よりもイシモチと巨アジに関心が強かったようです。
もしかしておいしい食べ方を知っているのか・・
ちゃんと聞いとけばよかった・・



大津港 石田ボート 特製カレンダー2010
潮汐表付きカレンダーいただきました

帰宅途中、家に連絡を入れます。

「今日は夕食の買い物は不要だけど、ミョウガだけ頼む。
それと・・ご近所でアジが欲しい人には声を掛けておいてくれ」

いや〜 カッコイイですね〜。


しかし、ここで落とし穴です。
3連休最終日のためか渋滞に巻き込まれ、帰宅は18:00過ぎになってしまいました。
せっかくの早上がりが帳消しです。

夕食が遅くなってしまいます。
カミさんはご近所へアジの配達に走り、私は急いで台所に立ちました。

でも、料理に入る前に肝心なことをやっておかなければ・・
アジのカウントです。

若女将には「アジ70」と言ってしまったので、気になっていたのでした。

カウントした結果「アジ73」でした!
今回は少なめに報告していたことになります。
2年前に水増し報告した大罪はこれにて相殺ということで・・


〜 翌日石田丸さんのHPで釣果報告を見たら「アジ・・いい人70匹」となっていました 〜


さてさて時間がありません。
ご近所3件にアジを少しずつをお裾分けしてもまだまだたくさんあります。

とにかく釣りたては刺身です。
迷うことなく包丁を振るいます。

揃いも揃って魚、特に刺身が好物のこどもたち3人。
その旺盛な食欲の前に、私はいつも寂しい想いをしているのですが、今回は違います。

「好きなだけ食べなさい。いくらでもあるぞ」

我ながら泣けるセリフ・・
私が再びこのセリフを発する日は、果たして訪れるのでしょうか?


大津港 ボート釣果 中アジ大漁
アジ(18〜25cm) ご近所にお裾分けも

大津港 ボート釣果 イシモチ イナダ 大アジ サバ
(上から) イシモチ イナダ 巨アジ サバ 

時間の関係で三枚に下ろしたアジはブツ切りに・・ アジブツです。
アジブツは山のように盛ります。
本当はきれいに盛り付けたかったのですが・・

しかし、この盛り方が逆に贅沢感を演出してくれたような気がします。
豪快な刺盛です(25匹程)。

イナダと巨アジも一緒に刺身にします。


大津港 ボート釣果 イナダとアジの刺身
(上から) イナダ 巨アジ レギュラーアジ

イシモチはもともと大好きな塩焼きでいただきます。
ちょっとエラブタを焦がしてしまいましたが、それ以外はレアでジューシーに焼き上がりました。

写真はすでに箸を付けた後のものですが、デカくて身も厚く、食べ応えがありました。
淡白な白身に脂が乗り、絶妙な味わいになっています。
程よい塩加減で皮もおいしくいただけます。


大津港 ボート釣果 イシモチの塩焼き
イシモチの塩焼き 旨い! 

イシモチはあっと言う間に骨だけに・・


イナダの刺身を食べるときは決まってイナダの味噌汁もいただきます。
エラとワタの7〜8割は現地で抜いてしまうので、捨てるところはほとんどありません。
言うまでもなく旨い!


そして、濃い目の自家製味噌を使ったアジのナメロウ・・
私はアジは細かく叩かず、ザックリ粗く切ります。
ミョウガの配分が多いのも私流です。

これもまた旨い。


大津港 ボート釣果 アジのナメロウとイナダの味噌汁
アジのナメロウとイナダのアラ汁(味噌味)

白飯食わずしてお腹一杯ですが、まだクーラーボックスにはアジ20匹くらいとサバがいます。

サバは翌日味噌煮でおいしくいただきました。

残っているアジは翌日火を通して食べられるように下処理をしておきました。

魚好きのこどもたちもお互いを気にすることなく、お腹一杯になったようです。

私はこどもたちがテーブルから離れた後、追加で作ったナメロウで一杯やってから
竿やリール、クーラーボックスなどと一緒に風呂に入りました。

※もちろん道具はお湯には浸けません。

時期的に終盤を迎えている魚種もありますが、今釣れる魚はどれも脂がノリノリでおいしいですよ。
石田丸さんの釣果も高いレベルで安定しているようなのでお薦めです。

今回は・・
好きな魚釣りができて、でもって好きな魚種がたくさん釣れ、それでみんなが腹一杯になれ、
珍しく自分も食を満喫でき、至福の一日を過ごすことができました。


いや〜 釣りってホントにいいもんですね〜 


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