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釣行記 2018年12月16日 日曜日
千葉県 木更津出艇
初めてのティップラン アオリイカを狙う

私にとって長きに渡り憧れるだけの釣り物・・ それはアオリイカ。

今年は乗り合い船で人気のエギシャクリを教わり、
NOZOMI2号艇で3回挑戦させていただきましたが型を見ず・・

そんな私を見かねたのか(-_-;)
NOZOMIさんが今度はティップランエギングを教えてくださるとのことで
お誘いいただきました。

実はアオリに関しては今年はもう無いかな・・ と思っていたのです。

ボーナスもほんのちょっとは出たので、
来シーズンのために少しずつ道具を揃えていたところのお声がけです!

どんな用事があろうと、これに飛びつかないわけがありません。

「ぜひお願いしま~っす!」

ってことで、無いと思っていた年内リベンジのチャンスを授かりました。
しかも、ここへきて新たな分野であるティップランエギングです。

一応、竿は前週レンタルボートのアジ五目で
風が強く船止めを食らっている際に、時間つぶしで訪れた釣り具チェーン店の
『ポイント』でセールにリアクションバイトしてしまい、財布を開けてしまいました。

風が無く、朝からボートが出せていたら、今この手の中には無い竿です(笑)
一緒に何本かエギも購入したので、あとはリールとラインだけです。

とりあえず釣り具屋で見るだけでも見てみようと・・
買うつもりも無く出掛けました。
それよりも、店舗ではなかなか気に入ったものが手に入らない専用のエギを
物色するのがメインの狙いだったはずでした。

『キャスティング』という、小物の調達ではあまり利用しないお店なのですが
どうやらここでもセールを大々的に打ち出しているではありませんか!
これはまずいですね♪
(この時期セールをやっていない釣具屋があったら教えてもらいたいですが・・)

ということで、自ら進んで魔界の餌食となり
衝動買いした竿に見合う新しいリールを衝動買いしてしまいました。

竿を買ってしまった時は罪悪感にさいなまれ、重い気分でいたのですが
一対となるリールを手にしたことで、双方に一貫した意義が誕生しました。

すべてうまくいきました。
安堵感に背中を押され、更に専用エギ数本とPEラインをカゴに放り込みます。
これで安心(-_-;)

準備万端で当日を迎えます。

冬季としてはかなり早い5:00にマリーナ集合です。
この日は計ったように正午以降風が上がってくるのです。

早上がりを想定し、NOZOMI船長の判断で早出しとなりました。


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日の出前の沖を走る

実はこの釣行、前日の土曜日の予定だったのです。

その予定ではNaoyaも同船予定だったのですが、
金曜日の時点で海況悪く、中止となっていたのです。

急きょNOZOMI船長が翌日の日曜日に再日程を組んでくださったのですが
残念ながらNaoyaさんはスケジュールが合わず、ゲストは私ひとりとなりました。

さて、そろそろ竹岡沖のポイントへ到着です。
NOZOMI船長が速力を落とし、潮廻りを始めます。

水深は秋にエギシャクリをやった時に比べ、
5メートル程深い20メートル前後です。

「パパさ~ん 支度してぇ~」


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「支度せよ」のアナウンスでキャビンから飛び出す(笑)

私は「待ってました」とばかりにキャビンから出て支度を始めます。

と言いましても・・

暗いうちに出るため、エギを付けるだけのところまで支度しておくようにと
指示がありましたから、殆ど完了していたんですけどね(笑)

秋よりだいぶ深いので・・
30グラムのエギで底が取れるのだろうか(-_-;)

ちょっと・・ いや、かなり不安になります。

30グラム主体にエギを用意してきましたが、
財布にムチ打って40グラムと50グラムも少しだけ持って来ました。

スルスルと10メートル程落としてみますが、30号では難しそうです。

とりあえず、持っているエギで一番重い50グラムだと、どんな感じになるのか・・
試してみようと、落としてみたのですが・・

大したのもです♪
通常の沖釣りだと浅場でも10号単位で刻んでいますので、
一声約40グラムなのですが、エギは20グラムでも大違いです。

30グラムのエギでは落としたそばからかなり流されましたが、
50グラムではやや潮下に泳ぎます。

では本格的にこの50グラムでやってみようと、底を取ってみます。
カラーはまだ日が昇り切っていないので、明るめのオレンジ系。

潮流の影響もありますが、結構スルスルと行きますね!
これだけ流されていても、フォール部分と流され部分の
ラインテンションの判別もできます。

テンションの主はエギなので、感じている抵抗はエギそのものです。
これはエギシャクリとは大違いです。

これなら多少深くてもエギのイメージは出来ます。
PEは06を新調しましたが、ラインを見て底を取るのであれば
当たり前ですが04の方が良さそうです。

着底を確認!
すぐに底からはがします・・

あれっ?
根掛かり?(-_-;)

パッケージから出したばかりのエギです。
なんとか回収したいものですが、リーダーはフロロ2号(-_-;)
どう考えてもボートを動かさない限り回収できそうもありません。

こういう時は振り返らず、一気にいくしかありませんね(泣)

ブチッ!
短いお付き合いでした。

人生初のティップラン・・
本格的な一投目は根掛かりによりエギをロストしてしまいました(泣)

手持ちのエギは10本程ですが、50グラムはあと2本です。

リーダーを新しく結び直しながら・・
2本用意してきた40グラムを試してみることを思い立ちます。

これで重さ的には持ってきた3種類、30グラム、40グラム、50グラムの
すべてを一通り水に浸けてみることになります。

まぁ 初めてですから、まずはやってみないとですね。

して・・ 
40グラムは手持ち2本ですが、一投目からのロストが頭から離れません。
厳選して、釣れなさそうな方をスイベルにつなぎます(笑)

これもイメージができる程度に降下していき、
着底の糸フケもわかりやすかったのですが、かなりラインが出ています。

泳がすイメージだと50グラムより良さそうではあるのですが、
2度、3度と底取りを繰り返すうちにラインがどんどん出されていきます。

このような状態はタイラバでもよく経験していました。
タイラバはラインを巻き上げることだけが誘いになるので
結構ななめに出ていても、逆にその方が、誘える範囲が広がるため
ウェルカムでした。

ティップランはどうか・・

ラインの角度を計算し、底からどれくらいエギが浮いているかを
イメージできるのであれば、タイラバ同様、ななめっている方が
泳がしている感があり、そのテンションにより、
竿先でのアタリもわかりやすそうです。

これがティップランたる所以なのでしょうが、やはり実際にやってみないと、
定石と言えど、その意味を理解することはできないものですね。

しばらく頑張っていると、予報に反して風が強くなったので
また50グラムにチェンジしました。

ここでも10グラムの違いに驚かされます。

持ち駒は少ないのですが、状況に合わせてエギをチェンジして
釣りやすい状況を作っていくのも面白いし、
なんとなく「やってる感」が高目です(笑)

そんなことで悦に浸っていると・・

なんとNOZOMI船長がまず掛けました。

ティップラン用のロッドが綺麗な弧を描いています。

タモ取りしに行こうとすると・・

「大丈夫よ! 
いるところに固まってるかもしれないからどんどんやってぇ♪」

と、釣りに集中するよう促されます。

私はお父さんに怒られたこどものようにサササっと釣り座に戻り
タモを竿に持ち替えました(-_-;)

なので船中 第1号ではありましたが、画像はありません(笑)

私も「アタリかな?」という怪しい感触を感じてはいたのですが
まったく自信はありませんでした。

実際のアタリはとても小さく、
とにかく違和感を感じたら即合わせを入れないと
すぐにエギを放してしまうのでカンナには掛からないそうです。
NOZOMI船長も言っていましたが、ネット上での予習でも異口同音でした。

水中画像ではアオリイカはエギを見ていて、
長い2本の触腕のみを伸ばしてそれをちょっとだけ触っていました。

この「ちょっと触るだけ」がどれほどアタリに出るのか?
これを掛けるのですから本当に難しそうですよねぇ・・
それも12月中旬となれば更に繊細だということです。

NOZOMI船長が釣った第1号もカンナは触腕のみに掛かっていました。
これは掛けた後もスリル満点な釣りなんですねぇ(冷汗)

ということで、やり過ぎじゃないかと思うくらい合わせていたのですが
やっていることは間違ってはいないとのことでした。

経験を積めば少しは識別できるようになるのでしょうか・・
それまでは不格好かもしれませんが、気にせず合わせ続けますよ(笑)

しか~し、この日の私はいつもとちょっと違います・・
この開き直りが報われる時が突然訪れたのです!

竿先がほんの少し・・
何ミリでしょう・・
潮流や風、うねりがあることを考えれば気付かなくて当然の変化です。

手元には何も感じませんでした。

経験を積むための練習ということもあったのですが
「疑わしきは合わせろっ!」の原則に従い、
この変化に反応し、合わせを入れてみます!

ズゥ~ン チリチリチリチリ・・

それまでには感じたことの無い重みが竿を通して伝わり
しゃくっただけでもラインが出る程度に、ゆる~く設定したドラグが鳴ります。

「乗りましたぁっ!!」

NOZOMI船長に大きな声で伝えます。

これがアオリイカの引きなんですね♪
魚のように引きがあります。
それも想像以上に強いんです。

恐らく触腕に掛かっているであろうっことを考えると
このイカジェットは大変恐ろしく、掛けた喜びが一瞬で吹き飛び
祈るような気持ちでリールのハンドルを巻いていました。

そしてイカが水面に見えます。

弓矢の矢を引くように竿を持つ右手を肘から背後へ・・
その反動でタモを持つ左手が自然に伸びます。

タモのフレームをイカが通過するように引き、
エンペラ側から追いかけるようにタモ入れが決まりました。

人生初アオリゲットです♪


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人生初アオリイカ♪

感慨無量は当たり前、自分を褒めたいくらいの感激に浸れました。

NOZOMI船長も祝福の言葉を掛けてくださいました。

本当はテレビで見るような、
エギにイカをぶら下げている写真を撮っていただきたかったのですが、
「いる所には何匹かいるかもしれない」という教えに従い
釣ったイカはすぐにイケスに放り込んで、釣りを続けたのです。

でも初めて釣ったアオリイカを元気なうちに撮り残したく
後からイケスで泳いでいるところを撮影したのでした(笑)

ヒットエギはこれっ!


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エメラルダスボート2RV マーブル-モスグリーン 3.5号 30g

これはショップで気になり、全体の本数があまり買えない中、
無理して2本買ったものでした。

この辺の勝手な思い入れに応えてくれたことも感動を増幅させました。

それとこの時には風は弱まっており、30グラムに変更していたことも
「やったことが釣果に現れた」的な感動が追加されます♪

通常だと・・ 「さぁ もっと釣るぞ!」ってな気持ちになるんでしょうが
今回に限っては満足指数が大き過ぎて、なかなかそういう気持ちになりません。

でも、勿論釣りたいことには変わりないので
手を休めることはありませんでした。

それにしても・・
なんてアタリでしょう!

こんな微妙なアタリを取らなければ釣れないんだったら
1杯釣れたところで喜んではいられません。
かなりの経験を積まなければ、満足のいく釣りにはならないでしょう。

そう考えると・・
エギシャクリとはどういう釣りなのか?

3度トライして1杯も得ることが出来なかったし、
アタリが取れる気がしませんでした。

イカがエギに触った時、頻繁に入れるシャクリが
出会い頭的にイカを掛けているとしか思えないのですが・・

まぁ この謎は今後ゆっくり解明していくとして、実釣のお話に戻ります。

しばらくすると・・
今度はNOZOMI船長が掛けたようです。

「フォール中に食ったっ!」

と言っていましたが・・ 私にはとても信じられず

「フォールのアタリって取れるのかぁ?」

と思ったほどです。

詳しくはお聞きしていないのですが、
もしかしたらNOZOMI船長はラインマーカー付のPEを使っていたからかも。


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絵になりますねぇ♪

もしそうだとしても、私から見れば神技には違いありません。

これも難無くタモで取り、NOZOMI船長 2つめです。


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NOZOMI船長 2杯目!

この後、終盤にNOZOMI船長はアオリイカをもうひとつ掛けました。

前の2杯と比べ、かなり重そうです。
しかし、よく釣りますねぇ♪

これは今釣行最大サイズの1杯でした。


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今釣行最大のアオリイカ(NOZOMI船長)

更に沖上り直前にもう1敗掛け、その様子からして
これも大きいのでは? と思ったのですが、
上がってきたのはアオリイカではなく、スミイカでした。

終わってみれば、NOZOMI船長はアオリイカ3杯と
スミイカ1杯の計4杯。

私はアオリイカひとつでした。
でもこの1杯は我が釣り史に刻み込まれる重要な1杯となりました。

この日使ったエギは9本。
画像には8本が写っていますが、
もう1本は記念すべき、人生初ティップランの第1投でロストしたものです。


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今回使ったエギ(1本ロストで画像無し)

これで2018年のアオリイカ釣りは終わり・・
ではないのです(笑)

実はNOZOMI船長
この時点で、既に翌週にもスケジュールを入れてくださっていたのです。

本当にありがたいことです♪

ここまで本気にさせておいて「また来年ね」ではちょっと・・(笑)
これはハマりましたよっ!

とても素晴らしい楽しみをプレゼントしていただき
本当に感謝、そして感謝なのです♪

今回の釣行はこれで終わりですが、既に翌週の釣行に向かい
頭の中では色々なことがグルグル動いている私なのでした。

まぁ 妄想なんですけどね(笑)

帰りにはアオリイカとスミイカをひとつずついただいてしまいました。
しかもアオリイカは自分が釣ったのより大きいものを!!

アオリイカひとつしか釣っていないのに・・
こんなに素晴らしいお土産です♪


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いただきものが多目のお土産♪

帰宅後・・

アオリイカは勿論刺身!

アオリは「イカの王様」と呼ばれていますが
釣って食べれば、誰にでもその理由がわかるはずです。

勿論、私のように釣ったものをいただいても、それは実感できますが(笑)
この方法だと、狙って手に入れることは難しいので・・(笑)

スミイカと食べ比べをしましたが、これは違いが歴然!
けっしてスミイカがアオリイカよりも劣っているということではありません。

アオリイカは恐らく刺身専用のイカなのです。


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アオリイカはドウだけでなくエンペラも刺身で

旨味というか甘味というか・・
喜ばしい味わいがとても濃いイカなのです。

寝かして食べるのが一般的だと思いますが
私は当日の刺身の虜になりました。

旨味や甘味に加え、食感が堪りません。

寝かせると、更に味が濃くなるので、少しは残しておくことにしましょう。
でも残せるか・・(笑)

スミイカはアオリイカと比べたら淡白な味わいですが
アオリイカと比べなければ上級ですし、スルメ以上に濃厚なワタもあります。
そして何よりも身がブ厚く、食べ方によっては最高級ではないでしょうか。

ショウガ醤油のタレを使ってゲソ、エンペラ、軟骨を炒めてみました。


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スミイカメインのショウガ醤油炒め

炒めている時から泣かせる香りが漂います。

これにはアオリイカのゲソや軟骨も一緒に入れてみたのですが
この食べ方に関して言えば、私の場合はスミイカに軍配です。

あまりよく炒めず、火が通る程度でよいと思います。
イカの味わいが濃く、食感はパッチパチ!

身のボリューム感もあるので、とてもゴージャスな感じです。

ビールのアテにも白飯のおかずにも最適!
手軽で美味しい、バッチリなひと品でした。


翌日も少々残しておいた両イカを刺身でいただきます。


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翌日は美味しさもアップ!

食べ応えのあるスミイカは隠し包丁を入れてみました。
明らかに前日とは違い、淡白な味に深みが出ています。
食感も少しもっちりしてきました。

食べごろなんでしょうね。
人によってはまだまだ寝かせた方が良いという声も多いのですが
私は張りのある食感もすきなので、当日プラス2日までかなぁ・・

さて、アオリイカ・・
もうこれはいかんですね(-_-;)

まさに「イカの王たるイカ」を実感しました。
いけない旨さです。
目を閉じて噛みしめたくなる美味しさ・・

新境地 ティップランエギングという釣りは
その面白みだけで十分にハマりそうですが、
それに加え、釣った後のお楽しみもここまでハイレベルですから
もうこれは間違いないですね♪

そして、今年最後の釣りになると思いますが、
翌週も風さえ吹かなければ、このテイップランエギングです。
楽しみで楽しみで仕方無いです(笑)

いや~ 釣りってホントにいいもんですねぇ~


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