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釣行記 2011年 1月9日 日曜日
栃木県(埼玉・群馬・茨城) 谷中湖 
新たな釣り仲間と初場所でワカサギ


当サイトをご覧いただいている茶太郎さんのお誘いで、谷中湖へワカサギ釣りに行きました。

この谷中湖は渡良瀬貯水池にある人造湖です。
茶太郎さんに教えていただくまでは名前すら知らないフィールドでした。

渡良瀬貯水池という言葉を聞いて、渡良瀬川→足尾銅山→田中正造・・と連想します。
小学生の時の教科書に出ていたので、ほとんど単語を記憶しているレベルに過ぎませんが、
この貯水池の沿革をあらためて読んでみると、非常に興味深く、歴史ある地であることを
今更ながら思い知ります。

この話を始めてしまうと、非常に長くなりますので割愛(ほんとは勉強不足でして・・)。


さて、茶太郎さんとは初対面です。
当サイトの掲示板やメールで事前打ち合わせをし、現地から車で10分ほどの所で
待ち合わせをすることにしました。

時間は朝6:00。

時間にルーズな私は待ち合わせは不得意分野です。
しかし、初対面で遅刻・・だけは避けたいと思い、自分なりに頑張ったつもりだったのですが
10分ほど遅刻。

それでも優しい笑顔で迎えてくれた茶太郎さん・・
ゴメンなさい。
そして、ありがとうございます。

待ち合わせ場所から谷中湖の駐車場へ向かう車のナビがしゃべります。

「間もなく栃木県」


渡良瀬貯水池は栃木県、群馬県、埼玉県、茨城県の4県にまたがる広大な面積を有し、
谷中湖の水面はいびつなハート型をしています。

湖の背景には雪に覆われた山々が連なり、思えば遠くへ来たもんだ・・と実感します。


積雪している山々がこんなに近くに!

6:30ちょい過ぎくらいでしょうか・・
着いてみると、湖岸にはワカサギ狙いの人がビッシリ!

下の写真は11:00ごろ撮影したので、空いてきていますが、着いた時は一瞬
「竿出せないんじゃ・・」と思うほどでした。

それでも遠くまで歩いて、辛うじて空いている場所に陣取ります。
釣り座を確保するまで、先輩師の様子をうかがいながら歩いてきましたが
あまり忙しくない様子・・

前回 茶太郎さんが単独で釣行した際、短時間で70匹を釣ったとのことですし、
時合いや回遊を待つのがワカサギ釣りだと思っているので、それほど不安にはなりません。


さぁ 実釣。
霞ヶ浦のワカサギ釣りでは竿下に落としこむか、投げてもチョイ投げでしたが、
ここは基本「投げ」です。
しかも、シロギスの本気投げよろしく、「ビシュッ」と見事に振り抜いている方もいます。

仕掛けはワカサギの連針で、その上にアジのカゴ釣りで使うウキをセットしている人が
ほとんどです。

エサは紅サシが主流のようです。


準備の悪い私はウキを持っていなかったので、茶太郎さんに拝借。
ウキはアタリを見るものではなく、仕掛けを湖底に立たせるために使用します。

さて、エサを付け・・

準備の悪い私は茶太郎さんに紅サシとアカムシをいただきます。

っていうか、ウキもエサも持って来ないなんて、この人何しに来たの?

恥かきついでに言ってしまいましょう。
私はまんすりあんぐらさんの寄稿を見て・・

「トリックサビキでワカサギ狙ってみたい」

と、茶太郎さんに提案。
アミコマセまで買って来ていただいてしまったのでした。

・・それでお前 遅刻かよ?

いや〜 茶太郎さんってホント・・

話をそらすわけではないんですが、本当におんぶにだっこです。
足を向けて寝られません。


釣り座から人気スポットを臨む

アミコマセのスリスリトリックは玉隠し・・
いや、隠しダマとして温存します。

茶太郎さんはオール紅サシで・・
私は紅サシとアカムシのミックスで始めます。


ここでお約束。
地元の先輩師との交流です。

両隣の方と釣りそっちのけで会話がはずみます。

右隣の先輩師はおひとりで黙々と釣りを楽しまれているご様子。
明らかにアタリと思われる反応に見向きもせず、アタっていない方の仕掛けを回収し、
エサを更新しています。

「こっちの竿 アタってるんじゃないですか?」

「・・・」

これがプロの見切りか・・
私たちにはアタリとしか思えない反応を平然と無視しています。


一方、左隣の先輩師はご兄弟だとか・・
自転車で30分という素晴らしい立地にお住まいのお兄様と・・
その弟さんは東京の足立区から毎週ここへ通われているとのこと・・

名調子のコンビでトークがめちゃくちゃ面白く、とっつきやすい。

私たちもシングルバーナーを持参していましたが、両氏は折りたたみ七輪のようなセットを
持ち込んでいました。
炭火にやかんを置き、餅などを焼いたり、常に何か食べている様子・・

そのお話の中で、ここでは時期と場所が当たれば300はイケるとのこと。
1,000というお話まで飛び出しますが・・


ふと我に帰ると、1時間以上アタリなし・・
8:00過ぎ。
ちょっとヤバい感じになってきます。

そんな中、30メートルほど離れたところでやっている先輩師が鈴なっています。

回遊かぁ?
と思い、気合を入れ直しますが、まったくノー感じです。


釣り座からの風景

鈴なっていた先輩師もその一発だけだったようです。
小さな群れが一瞬入って、すぐに離れたのでしょう。
これでは300という数字は望めそうにありません。

っと言うか、まだ1匹も釣れていないのです。

一日中やろうと思えば、まだまだ時間はたくさんありますが、朝のいい時間帯に音なし・・
巻き返しは図れるのか・・

ご兄弟の先輩師からは、諦めをほのめかすお言葉・・
足立区から通う弟さんは

「おれはもうこんな所まで来るのや〜めた」

冗談だとわかっているから笑えます。
笑って聞いているお兄さんもデカい!
サスガです(ちぃ〜さい自分にとって、これはホント痛快)。
本当に愉快な人たちです。

釣りがお留守になり、会話がはずむ中、茶太郎さんが私の竿を指し・・

「アタリだぁっ!」

見ると、竿先がクンクンクン・・と小刻みにお辞儀をしています。
サッと竿を手に取り、ゆっくりと巻きはじめると・・
ほどなくキラリと光る魚体が見えます!

初釣果ッ!

ちょっと距離があるので、外れないように祈りながらリールを巻きます。

すると・・!!
二つ目がチラっと見えます。

「オォ〜ッ 2つだッ 2つ・・  3つイケェ〜ッ!」

先輩師ご兄弟も大声で応援してくれます。
(若干恥ずかしいけど 嬉しい・・)

期待に胸躍らせながら、慎重に巻き続けると・・
なんとッ!
3つ目が見えました!!

3点掛けです。
茶太郎さんも先輩師も祝福してくれます。
 
今回 初釣果にして3点掛け・・
しかし、余韻に浸っている暇はありません。
群れは小さくすぐに離れてしまうのを目の当たりにしているからです。

すぐに次の一手を投じないといけません。
3点掛けは、ミックスで付けたアカムシと紅サシの両方を食っていました。
いればエサはあまり関係ないということです。

ダメージの大きいアカムシだけを、手返しの良い紅サシに付け替え、
間髪入れずに釣れた辺りへ投入・・

期待して魚信を待ちます。
来る確率は高い・・と思われました。

が・・
10秒・・ 20秒・・ 反応なし・・

どうやら単発だったようです。
それからまた冬の時代に突入・・


他のやり方も試そうと、磯竿をもう一本。
オモリを重くして、ウキを付けずに遠投後、手持ちで誘ったり・・
ノベ竿を投入し、手前のウィードエリアを誘ったり・・

その頃
右隣の先輩師は竿をたたみ始めます。

この先輩師・・
大洗に海釣りに行くか、谷中湖でワカサギをやるかの選択肢で谷中湖を選んだ・・
とのこと。
今回は大洗の方が良かったか・・

全釣果の3匹をプレゼントしてくださいました。
茶太郎さんのお気遣いで、この3匹は私のもとへ・・


釣ったワカサギ3匹  いただいたワカサギ3匹

結局それから先、ノベ竿にハヤ・オイカワ・クチボソが掛かりましたが、
ワカサギを追釣することはできませんでした。

ハヤは大きな群れで近場を回遊しているので、専門に狙えば面白いかも知れません。


ハヤ オイカワがたくさん泳いでいる

14:00過ぎには風が強まってきました。
それに追いやられるかのように周囲の釣り人はサッといなくなり、
私たちも帰り支度を始めます。

そこへ新たな先輩師が通りかかります。
帰りの途中に寄ってみたようです。

「どうだったぁ?」

「だめです 3匹・・」

「えっ ここで3匹ぃ? ここ一番いい場所だよ」

この先輩師は私たちよりずっと奥でやっていたようです。
朝からやっていて20匹とのこと・・

そして帰り支度を始めた私たちに、時間にして20分ほど谷中湖のワカサギ釣りを
レクチャーしてくださいました。

卵の放流やワカサギの成長だけでなく、水位調整や湖底の形状などにより、
年間を通じて魚の居場所が変化すること・・

水鳥の種類によってワカサギが近くにいるかいないかがわかることなど・・

盛りだくさんの情報をいただきました。
お話の内容からして、ほぼ周年ワカサギを狙っているのだと見受けられます。

今回は初めての釣り場で、勿論茶太郎さん以外に知る人はありませんが、
終始だれかと会話しているような気がしました。
なんとなく 初めてのフィールドとは思えない雰囲気でした。

釣果的には寂しいものの、残念な感じではなく、新たな釣り仲間と新たな釣り場で
釣り人同士の交流を楽しむことができ、ほのぼのとしていて、
すがすがしい一日を過ごすことができました。

茶太郎さんは

「初めて来てもらったのに・・」

と申し訳なさそうにしていますが、私に関して言えば、まったくそんなことはありません。
十分楽しめましたし、来て良かったぁと思いました。
300匹や1,000匹釣るにはいつ頃、どこでやれば良いかもわかりましたし、
次回も楽しみになってきました。


茶太郎さん
一日ありがとうございました。
本当に楽しかったですよ!
ぜひまたご一緒しましょう!
こんどはエサとか仕掛けとか、ちゃんと用意していきますからねっ。
(ワカサギもいいけど海もね)



持ち帰った6匹のワカサギは、丁寧にさばき、塩焼き(炙り)とし、
5人家族で大切にいただきました。
釣った魚は美味しいし、小さなワカサギ1匹でもお腹一杯になった気がしました。
1匹のワカサギに楽しいことがたくさん詰まっていたからですねぇ・・

いや〜 釣りってホントにいいもんですね〜


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